音が悪いって・・・原因と症状
一口で「音が悪い」といっても、いろんな場合があります。
まず、あなたの「音が悪い」が、どういう原因で
起こっているかを調べてみましょう。
下記の例 <症状> であてはまるものを捜して下さい。
原因と解決の手掛かりが分かるかもしれません。
音が悪いってどういうこと?
あなたのお悩みの症状は?
■声がわんわん響いていて何を話しているかわからない
■コーラスやクラシック音楽の演奏が響かないので物足りない
■パーティールームや会議室がざわざわした感じで話がしにくい
■太鼓の音やスピーチの声がダブって聞こえる
■低い音がこもって聞こえる
■演奏しにくい
■合奏者の音が聞こえない
■スピーカーの音が悪い
■声がわんわん響いていて何を話しているかわからない
■コーラスやクラシック音楽の演奏が響かないので物足りない
■パーティールームや会議室がざわざわした感じで話がしにくい
◆残響時間が適切でない
残響時間は部屋の内装材料に何を使うかで決まります。
■太鼓の音やスピーチの声がダブって聞こえる
◆有害な反射音が発生する室形や仕上げになっている。
・音のダブりは、建物が原因の場合と
音響システムが原因の場合があります。
・建築で原因となることが多いのは音源方向から見て正面にある壁
(ホールの後壁等)や高い天井 からの反射音です。
・有害な反射音を無くすには、壁や天井の角度を変える方法と
反射する面に吸音材を貼る方法があります。
・音響システムでは、スピーカーが複数箇所に
取り付けられていると別々のスピーカーから次々に音が
ダブって聞こえてくることがあります。
・通常このような場合は、ディレイ装置を使って各スピーカーから
音を出すタイミングを調整するのですが、その調整には
ある程度の技術を要します。
・元々ディレイ装置が組み込まれていない調整が
うまくいっていない各スピーカーの向きやレベルバランスが
悪いこと等が原因になります。
・調査を行った結果、再調整だけで改善した例もあります。
■低い音がこもって聞こえる
◆低域の吸音が不足している
吸音材を貼るだけでは、高い音は吸音されても
低い音には効果がありません。
また、一般的には吸音効果があると思われている、カーペットや
カーテンも低域に対しては効果は僅かです。
低域を吸音するには、吸音材の背後に大きな空気層を取る
吸音材を厚くする、共鳴型の吸音構造を用いる等の方法があります。
■演奏しにくい
■合奏者の音が聞こえない
◆残響時間が適切でない
◆音響反射板が無い、形状が悪い
◆ステージ上の拡声に問題がある
・音楽を聴くのにちょうど良い残響時間があるように
音楽を演奏するのにも適切な残響時間があります。
・音響反射板の役割は、有益な反射音を観客に届けることと
演奏者自身に返すことです。
・電気音響システムを用いた演奏では演奏者にスピーカーで
自分自身の音や他の演奏者の音を
フォールドバックスピーカーで返しています。
・このステージ上も観客席に対する拡声と同じくらい
重要なものです。
■スピーカーの音が悪い
◆電気音響設備に問題がある
◆設置する部屋や置き場所に問題がある
・「音が悪い」というと、スピーカーが悪いと思われがちですが部屋
置き場所に原因があることも少なくありません。
・音響設備と部屋の両面から「音が悪い」原因を
探っていくことが大事です。
それでは問題を解決する方法です。
「音が悪い」解決の手順 すべての問題に共通します
事前調査 |
・現状の問題点は何かを知る |
解決策検討 |
・対策費用 vs 効果の見極め |
施工 |
・音響工事 |
竣工後 |
・結果の確認 → 音響測定、調整等 |
「音が悪い」解決の手順 残響時間の例
事前調査 |
・現状の残響時間は何秒かを知る |
解決策検討 |
・対策費用vs効果の見極め |
施工 |
・音響工事 |
竣工後 |
・結果の確認 → 音響測定、調整 |
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