音が悪いって・・・原因と症状

音が悪いって・・・原因と症状


ステップ1


一口で「音が悪い」といっても、いろんな場合があります。
まず、あなたの「音が悪い」が、どういう原因で
起こっているかを調べてみましょう。
下記の例 <症状> であてはまるものを捜して下さい。
原因と解決の手掛かりが分かるかもしれません。

音が悪いってどういうこと?

 

ありがちなトラブルの原因と対処法

 

あなたのお悩みの症状は?


■声がわんわん響いていて何を話しているかわからない 

■コーラスやクラシック音楽の演奏が響かないので物足りない

■パーティールームや会議室がざわざわした感じで話がしにくい

■太鼓の音やスピーチの声がダブって聞こえる

■低い音がこもって聞こえる

■演奏しにくい

■合奏者の音が聞こえない

■スピーカーの音が悪い



症状1

■声がわんわん響いていて何を話しているかわからない

■コーラスやクラシック音楽の演奏が響かないので物足りない

■パーティールームや会議室がざわざわした感じで話がしにくい



主な原因

◆残響時間が適切でない



解決のヒント

残響時間は部屋の内装材料に何を使うかで決まります。






症状2

■太鼓の音やスピーチの声がダブって聞こえる




主な原因

◆有害な反射音が発生する室形や仕上げになっている。




解決のヒント

 

・音のダブりは、建物が原因の場合と
音響システムが原因の場合があります。

・建築で原因となることが多いのは音源方向から見て正面にある壁
(ホールの後壁等)や高い天井 からの反射音です。

・有害な反射音を無くすには、壁や天井の角度を変える方法と
反射する面に吸音材を貼る方法があります。

・音響システムでは、スピーカーが複数箇所に
取り付けられていると別々のスピーカーから次々に音が
ダブって聞こえてくることがあります。

・通常このような場合は、ディレイ装置を使って各スピーカーから
音を出すタイミングを調整するのですが、その調整には
ある程度の技術を要します。

・元々ディレイ装置が組み込まれていない調整が
うまくいっていない各スピーカーの向きやレベルバランスが
悪いこと等が原因になります。

・調査を行った結果、再調整だけで改善した例もあります。






症状3


■低い音がこもって聞こえる




主な原因

◆低域の吸音が不足している



解決のヒント


吸音材を貼るだけでは、高い音は吸音されても
低い音には効果がありません。
また、一般的には吸音効果があると思われている、カーペットや
カーテンも低域に対しては効果は僅かです。
低域を吸音するには、吸音材の背後に大きな空気層を取る
吸音材を厚くする、共鳴型の吸音構造を用いる等の方法があります。






症状4

■演奏しにくい
■合奏者の音が聞こえない 




主な原因

◆残響時間が適切でない
◆音響反射板が無い、形状が悪い
◆ステージ上の拡声に問題がある




解決のヒント


・音楽を聴くのにちょうど良い残響時間があるように
音楽を演奏するのにも適切な残響時間があります。

・音響反射板の役割は、有益な反射音を観客に届けることと
演奏者自身に返すことです。

・電気音響システムを用いた演奏では演奏者にスピーカーで
自分自身の音や他の演奏者の音を
フォールドバックスピーカーで返しています。

・このステージ上も観客席に対する拡声と同じくらい
重要なものです。





症状5

 

■スピーカーの音が悪い




主な原因

◆電気音響設備に問題がある
◆設置する部屋や置き場所に問題がある





解決のヒント

 

・「音が悪い」というと、スピーカーが悪いと思われがちですが部屋
置き場所に原因があることも少なくありません。
 
・音響設備と部屋の両面から「音が悪い」原因を
探っていくことが大事です。





ステップ2

 

あなたの「音が悪い」は何が問題なのか見当がつきましたか?


それでは問題を解決する方法です。


「音が悪い」解決の手順   すべての問題に共通します

事前調査

・現状の問題点は何かを知る
・改善目標の設定
・どんな対策ができるかの提案

解決策検討

・対策費用 vs 効果の見極め
・解決方針の決定、関係者への説明
・具体的な仕様設計

施工

・音響工事

竣工後

・結果の確認 → 音響測定、調整等



「音が悪い」解決の手順  残響時間の例

事前調査

・現状の残響時間は何秒かを知る
・最適残響時間−目標値の設定
・どんな対策ができるかの提案

解決策検討

・対策費用vs効果の見極め
・吸音材、工法
・効果的な吸音材配置方法
・解決方針の決定、関係者への説明
・具体的な仕様設計

施工

・音響工事

竣工後

・結果の確認 → 音響測定、調整




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